地図

土 旧暦 7月11日 大安 丁卯 九紫火星 Kaj V32 24647 日目

日本地図も世界地図も現代では詳細なものが出版されてゐる。スマホ上などでも見ることが出来る。地図があまりにも手軽に利用できる環境にあるので、僕らはそのことを特別にありがたいとまでは思はないが、江戸時代、明治時代の人たちは旅をする時、どの様な地図を手に持って出かけたかなと思ったりする。芭蕉は旅をして「野ざらし紀行」「笈の小文」「おくのほそ道」などを残したが、旅にあって、その日の現在地や目的地をどんな風に知ったかなとふと思ふ。芭蕉が現代に来て、新幹線が全国を結ぶ現代をみたらきっとびっくりすることだろう。もはや一句を残すのも難しい時代と感じるかもしれない。僕は文明を単純にありがたいと思ふが、詩人にとっては、文明はありがたいだけのものではないのかもしれない。