国の借金

金 旧暦 7月10日 仏滅 丙寅 一白水星 Klara V32 24646 日目

昨日の日本経済新聞で、国の借金残高が6月末時点で、1053兆円であったと出てゐた。さう言はれても具体的に分からないが、国民1人当たりの借金が約829万円になると言はれると、フーンと思ふ。さう云へば僕はスウェーデンに渡って間もない頃、スウェーデンクローネの価値がうんと下がって、自分の年収を日本円に換算するとわづかになってしまってひどく心細い思ひをした思ひ出がある。自分の労働価値が急に下がった訳でもないのに、単に通貨価値の関係でその様になるなら、年収がいくらであるかなど最初から一切判断基準とせずに、ひたすら自分のできることを心を込めてやるべきではないかと、この時、自分に言ひ聞かせた。普段の生活さへできるのだったらそれで十分ぢゃないかとも思った。それだけ競争力がついたといふ見方もできる。その頃ではなかったかと思ふが、スウェーデン国民一人当たりボルボの高級車1台分の借金があると聞いた様に記憶する。その後もリーマンショックとか、歴史的には色々な経済危機があって、その折々にマスメディアは大騒ぎをしたけれども、それで人類が滅びる訳でもない。スウェーデンの当時の危機は、金利を大きく引き上げることでクローネを守った様に記憶する。日本では今やマイナス金利時代を迎へて、国債さへももはや安全資産ではないと言はれる。やがて国債の暴落が起きて、円も下がり、金利が上昇する時が来ても不思議ではない気がする。心理的にはそれが東京オリンピック以前に起きることは無いのではないかと思ふがその後は分からない。もしそんなことが実際に起こったら、それは広がりすぎた富裕層と貧困層のギャップを縮める方向に働くことはないだろうか。あまり悲観的にならずに、生きていく上で本当に大事なことは何かをよく知る人だけがこの激動の時代を生きられるのではないかと思ふ。