天皇陛下、生前退位のご意向

水 旧暦 6月10日 先負 丙申 四緑木星 Joel Judit V28 24616 日目

天皇陛下生前退位のご意向が今日のトップニュースに流れた。国の内外を問はず過去の戦争の犠牲者を慰めるため、あるひは近年日本の各地に起きた大災害の数々の被災者を励ますために、天皇陛下はこれまでに実に多くのことをなされて来た。ご高齢に拘らず激務の毎日でおありであろうことは私たちにも想像がつくので、ご譲位なさることもごもっともと思ふ。今は中世とは違ふので、院政を敷いて権力を振舞はれる心配もあるまい。譲位となれば、僕らには想像できない困難な課題もあるのかわからないし、法律学者は色々と懸念することも多いかもわからないが、速やかに皇室典範を改正して、素直に、過酷な公務を解いて差し上げるべきではないかと思ふ。思へば生前退位制はもっと早くから取り入れられるべきではなかったか。結果論ではあるが、例へば先の戦争が終はった時に、新しい天皇がおつきになってゐたら、年号といふものが鮮やかにそれぞれの時代の特徴を人々に喚起させる役目を果たしてゐたのではないかとも思ふ。天皇陛下のご退位のご意向は時代の変はり目の象徴としても、今、相応しいかもしれない。