即位の礼

2019-10-21 (月)(令和元年己亥)<旧暦 9 月 23 日>(先勝 辛卯 六白金星)下弦 Ursula Yrsa 第 43 週 第 25819 日

 

明日は天皇陛下即位の礼で日本では休日。台風19号の傷痕がまだ癒えないなか、台風21号の接近も予報されて、祝賀の中にどことなく不安な一面もある。しかし、その様なことは申し上げないのが礼儀かもしれない。が、礼儀のために危機意識に蓋をするのは良くないとも思ふ。祝賀パレードが延期になったのは良い判断であったと思ふ。海外からは多くの来賓があり、夜の饗宴の儀には180か国の賓客を迎へるといふ。そんなにたくさんの海外の賓客を一度におよびする例は過去にもあまりないのではないか。思ひ浮かぶのは皇紀2600年の慶祝式典である。もちろん僕はまだ生まれてなかったので聞いた話から推定するだけだが、その時も多数の外国使節が参列した。その時の雰囲気によく似てゐる気がする。1940年11月10日、今から79年前、大日本帝国のもっとも輝けるときの祭典で、「金鵄かがやく日本の、栄えある光身に受けて」と歌はれた。その後の数年間に大変な災厄が迫る運命にあることに気付かずに国民は天皇陛下万歳を三唱しひたすらお祭りに浮かれた。僕は皇室に対し、自分なりに敬意の念を持ってゐるつもりであるが、大衆の令和フィーバーには何か危険なものを感じてしまふ。

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日本的であるかどうかわからないが東洋的ではある。太陰太極図が庭石にデザインされてゐる。18日の写真の続き。