スウェーデンの原子力推進

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二日前のニュース (Ny Teknik) であるが、スウェーデンは今後の原子力推進を容認する方向に動きつつある様である。30年前のチェルノブイリ事故の直後には2,000kmも離れたスウェーデンの大地にも放射能が降り注ぎ、トナカイの肉などが汚染されて大きな被害が出た。このため原子力発電への反対運動は一気に高まって、国民投票までして2010年までに原子力をやめようとの決議がなされた。しかし、2010年を迎へても実際には原子力発電をやめることはできなかった。なにしろこの国では、長年にわたって原子力が電力供給の半分を担って来たので、さうやすやすとやめることはできなかったのだと思ふ。バーセベック原子力発電所が閉鎖されるなどの推移はあったが、どの原子力発電所も次第に老朽化し、将来の電力供給をどうするかは切実な問題であった。二日前には政党間の話し合ひで、新たな原子炉の建設も容認された模様である。それでもその実現には紆余曲折があるだろうと思ふ。スウェーデンでは国産の技術として沸騰水型の原子炉を独自に開発した歴史があるが、それはもう何年も昔の話なので、将来建設されるならどの様な形になるのかは興味深いところである。世界では中国やイギリスやトルコやベトナムやその他の国々で原子炉の建設が進む様であるが、国によっては、政情の不安定や国民性なども大丈夫かなと気になるところである。日本では福島であれだけの被害を出した原子力であり、そのことに関してはどれだけ反省しても反省しすぎることはないが、その一方で、僕は日本でもやはり原子力は必要だった、やめるべきではなかったと後悔する日が将来、訪れる様な気がして仕方がない。降り注ぐ火山灰で広域にわたってソーラーパネル風力発電がやられる心配はないのだろうか。