中立国スウェーデンとNATO

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昨日の地方紙 Södermanland Nyheter にちょっと気になる記事が載ってゐた。スウェーデンの議会で NATO との間で交はす契約が 291 対 21 で可決されたといふもの。聴衆席の女性たちが声をあげて泣いてそれに抗議したことが出てゐた。その契約の内容はよく分からないが、中立国であるスウェーデンNATOに対し、これまでより協力的になる内容ではないかと思ふ。例へばNATO軍の航空機や船の国土通過を認めるといふ事と思ふ。今年7月1日に発効する。ウクライナ問題はくすぶったままだが、ロシアは強気でさらなる拡張を見せる気配がある。一方 NATO はロシアを抑へ込む方向に動いて、緊張が高まろうとしてゐる。中立を保つのは、口で言ふのは簡単だが、何が中立であるかは判断が難しい場合がある。NATO といへども一枚岩ではない。もしもヨーロッパにおいて NATO とロシアがさらに緊張を高め、アメリカにおいてトランプが大統領になったら、世界はどうなることだろう。これ以上緊張が高まらない様にと祈るばかりである。