「日本人への警告」を読む

月 旧暦 4月10日 先勝 戊戌 二黒土星 Ronald Ronny Annandag pingst V20 24558 日目

成田空港で買って来た文藝春秋6月号を読む。やはり紙の本は読みやすい。ウルグアイ前大統領ホセ・ムヒカの「日本人への警告」は素直に読むことができた。人の集まるところに消費があり、消費の集まるところに成長があるけれども、世界の中で人口増加が見込まれる地域へ出向いて行っては金儲けを考へるより、成長が飽和した国ではこれまでとは違ったモデル、人として生きる大切さを改めて見直す社会を構築する努力が大事であるとこの記事を読んで思った。経済が停滞すると社会が不安定になりがちであるからもちろん経済が活発であることは大事な条件なのだが、一億の民が総活躍までしなくてよい様な気がする。それは怠けて良いといふ意味ではなくて、お金にならないところで生活を護るための工夫をして助け合ふことも大事と思ふ。今の日本で大家族制への回帰は無理だと思ふが、個人の生活のプライバシーを守りながら、今より緊密な共同生活ができる環境づくりなども考へられるのではないか。社会の仕組みとか制度とか経済のあり方を改革することはなかなか難しいと思ふが、そこに住むひとりひとりの意識が変はるだけでも世の中は違って来るのではないかと思ふ。