言論の自由の危機

金 旧暦 1月26日 友引 乙酉 一白水星 Adrian Adriana V9 24485 日目

今世界中で言論の自由が危機に晒されてゐるのではないかと思ふ。遠く異朝をとぶらへば、香港の書店関係者失踪事件などその最たるものである。本人たちは自発的に中国本土に渡った様に自白させられたりしたが、その陰には恐怖の威嚇があったらうなと思ふ。ヨーロッパでも難民問題に絡んで変に民族主義が台頭するし、アメリカでもトランプ旋風の行く手では人々がかなり自由に発言できない空気がある。近く本朝を伺ふに、総務相が国会の場で「電波停止」の可能性に言及したり、言論の自由をめぐって状況はかなり危ない。僕らは言論の自由をまるで水や空気の様に当たり前に享受して育って来たが、これは数千年に及ぶ人類の歴史の中で非常に稀に見る幸福な現象であったかもしれない。空気が怪しくなると人は無難な様に話題を選ぶことになる。なんとしてでも日本はこの言論の自由を確保して文明発展の礎としてほしい。