時代遅れの読書

火 旧暦 6月20日 先勝 壬子 六白金星 Arne Arnold V32 24283日目

1日に出版される本の数はどれくらいあるのか知らないが、世の中には夥しい数の本がある。本として出版されなくてもブログなどもあるから、現代はまさに情報の洪水の中にある。何を読み、何を読まずにおくかの選択がむつかしい。新刊書が世に出てもある期間内に売れないと絶版になる本もたくさんあるのだらうと思ふ。日本に行った時、本屋に高く積まれた本を見ても、これだけ在庫があるのだからまたそのうちに買へばいいやと思ってゐると、ついに買ひそびれてしまふこともある。やはり気になった本は出会ったその時に買ってしまはないとダメなのかもしれない。けれども、現実の生活のルーチンを思へば、この本を読む時間をどうやって見つけ出すかと思ふと眩暈がする様な気がして、結局本を買はないことが多い。ことさら僕は遅読なので、正直に言ふと本はあまり読めないのだ。みんなはどうしてあんなに速く本が読めるのかなと羨ましい。仕事を辞めた今は時間もある筈なのだが、結局読む気がないのだと思ふ。時間があれば昔買って読まずにおいた本を少しづつ読む様に心がけてゐる。時代遅れの読書である。それでも良いと思ってゐる。