年少者による犯罪

土 旧暦 1月10日 仏滅 乙亥 九紫火星 Maria V9 24126日目

川崎市で男子中学生が刃物で殺害され、18歳の少年が逮捕された。あまりに衝撃的な事件であり、残忍な犯罪として人々の記憶に永遠に残るであらうと思はれる事件であるが、しかしこの様な極度の事件がまたなんと頻繁に起きることだらうか。これまでに起きた主な事件を振り返るだけでも、もう僕には覚えきれないほどだ。残忍な現場に立ち会はない限り、「またか」と人々はその衝撃を衝撃とも思はなくなることも怖い。加害者をそこまで残忍に走らせる元になる原因は一体どこにあったのだらうか。犠牲になった少年はむろん被害者であり、何とも慰めの言葉も無いが、ある意味では加害者も、本来持って生まれた性格を、多分成長過程の中で歪められてしまったといふ点で、被害者であるとも言へる。僕は「イスラム国」などの過激派の若者にも似た様な傾向があるのではないかと思ふ。言はばこれは世界的な傾向かもしれないが、この傾向にどんな対策があるのだらうか。後藤健二さんを刺した犯人が特定されたといふニュースも見たが、その青年はかつて、礼儀正しい人格を持つ若者だったと証言する人もゐた。成長の過程で何かが狂はなければ、もしかすると加害者たちは人類の発展のために貢献してゐたかも分からないポテンシャルの人物であるかもしれない気もする。国の内外で凶悪な犯罪が起こるたびに、「何てひどいことをするんだ、あんな奴らは極刑にしろ」と、憤りをぶつけ、ことが起きてから犯人たちを社会から隔離するだけでは、状況は少しも改善しないのではないかとも、僕は密かに思ふ。