重力波

土 旧暦 10月15日 赤口 辛亥 四緑木星 満月 Nikolaus Niklas Finlands självständighetsdag V49 24042日目

何週間か前にテレビ番組「サイエンスゼロ」の「時空のさざ波 重力波をとらえよ」をたまたま見て、印象が深かった。アインシュタインは1905年に特殊相対性理論を発表し、それだけでも大変な出来事であったが、それだけでは説明しきれない部分を自らが補って、1916年に一般相対性理論を発表した。今ではそれらの理論はことごとく正しいものと信じられ、ニュートン力学は書き換へられてゐるが、僕らの高校時代の物理で習ったのはニュートン力学であった。理論の完成から100年近くを経た今の高校生は、学校で力学をどの様に学ぶのだらうか。それはさておき、アインシュタイン一般相対性理論からの帰結として、重力波が存在するはづだと言った。物質があると空間が歪み、空間が歪むとそれが加速度の原因になると言ふ。宇宙の彼方で大きな質量の星が爆発して消えたり生まれたりするとその空間の歪み方に強弱が生じて波の様に地球にも伝はる筈である。その重力波を捉へようとして、岐阜県重力波望遠鏡KAGRAが建設中であると紹介されてゐた。その様なものすごい精度の測定を可能にする技術は本当にすごいと思ふ。ノーベル賞授賞式も数日後に迫り、今年は日本人が受賞するが、もし、KAGRA重力波の検出に成功すれば、それもまた世紀の大発見になると思ふ。