講演会を聞きに行く

2020-02-05 (水)(令和2年庚子)<旧暦 1 月 12 日> (赤口 戊寅 三碧木星) Agata Agda 第 6 週 第 25926 日

 

The 8th Sweden-Japan Academic Network Seminar が Swedish Museum of Natural History で行はれたので聞きに行ってきた。午後家を出て娘のアパートまでは同居人と一緒に行ったが、そこで同居人は孫の相手をするために降りて、あとは僕一人で自動車で会場へ向かった。よく知ってゐる筈の場所なのに、もう日がくれたこともあって、会場にたどり着くのに苦労をして、同じ道を何度も行き来してしまった。それで遅刻して、最初の方は聞き漏らしたのだが、宇宙の話であった。最初の講演は KTHのTomas Karlson 教授によるお話で、水星探査に関する話であった。Alfvén波といふ磁気流体力学を応用した電磁波で水星の内部を調査するお話であった。ちなみに Alfvén はスウェーデンノーベル賞物理学者である。ノーベル賞授賞式スウェーデン国王からスウェーデン人にメダルが渡ることは滅多にないのではないかと思ふ。次の講演は Swedish Institute of Space Physics の Yoshihumi Futaana 博士のお話であった。太陽系の地球以外の天体にも水はあり、月、火星、金星、木星などの状況について話をされた。ずっと長い間、水は地球にしかないと思はれてゐたので、他の惑星に水が存在するといふのはそれだけで興味を引く。地球にこれだけ大量の水が安定して存在するのも奇跡である。潮力による水の移動の摩擦で自転は少しづつ遅くなるといふ話もどこかで聞いたことがある。この広い宇宙を探索すれば地球に似た星はあるかもしれないし、生命もあるかもしれない。だから、地球だけが特別な存在ではないことは理屈としては分かるのだが、それでも、心の何処かには、これだけの偶然が果たして揃ふだろうか、地球はやはり三千世界に唯一無二の生命の星ではなかろうかといふ思ひも否定できない。講演会の後のレセプションでは Imre 先生にもお会ひできたし、津本先生をはじめ日本の人たちともお話できる機会があって楽しかった。

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今日の講演会はこの建物で行はれた。