食べず嫌ひ

日 旧暦 7月15日 先負 癸丑 五黄土星 Lars V32 23923日目

家にあった小鳥のえさが底をついた。以前同居人が町のスーパーで買って来たものだが、最後の一袋を買った後は補充されないと言ふ。それで僕は先日プールの帰りに自転車で足を伸ばして、わざわざ町の郊外の少し大きいスーパーまで行って買って来た。袋の表にインコの写真があって、Hirskolv för fågel と書いてあったので、てっきり小鳥のえさであらうと思って買ったのである。ところが、このえさを籠に吊るしてからと言ふものは、たった一羽の鳥もやって来なくなった。あの憎たらしいカラスさえも近づかないのである。せめて何羽かやって来て、これは何だらうと首をかしげ、興味を持ってつついて見て、それでうまく無かったらもう来ない、と言ふのであればまだ可愛げがある。でも、一羽たりともその様なそぶりすらも見せないのである。敵はどうも遠目からあれはまづいと分かるらしい。それで袋に書いてある説明を良く読んでみた。するとそれはミネラルをたくさん含んでゐて、多分家で飼ふ鳥のためのサプリメントの様なものらしい。鳥は遠くからどんなふうにそれがえさであるかどうかを峻別するのだらうか。