広島から69年

水 旧暦 7月11日 大安 己酉 九紫火星 Alfons Inez V32 23919日目

広島への原爆投下から69年が過ぎた。原爆の恐ろしさを忘れない様にと、誰もがみな頭では分かってゐるが、実際には誰もがみな本当の恐ろしさを忘れてゐる様にも感じられる。あまりにも長い時が流れたからだらうか。世界の中でも特に日本人はあの事件を忘れていけないと思ふ。色々な状況を生々しく想像してみる力が、現代になるほど弱って来てゐる。冷戦が終はってからの世界には原爆が使用されてしまふ危険が増した様である。恐ろしい核兵器が決して使用されることの無い様にと祈るばかりだ。ただ、新聞等を見ると原子爆弾原子力発電を同じ核物理学によるものとして区別無く危険なものとみなす傾向が見られる。福島のことがあったから無理も無い一面はある。だが、その論調には僕は同意出来ない。人間は核の平和利用を、表向きのみせかけでなく、本当の意味で手中に収められなければ、早晩行き詰まり、結局人類は文明を失ふことになるのだ。眞の核の平和利用の推進のために、核兵器を廃絶して欲しいと切に思ふ。