人口減少クライシス

火 旧暦 4月29日 友引 戊戌 二黒土星 Beda Blenda V22 23848日目

3週間近く前に放送されたNHKテレビのクローズアップ現代で、日本の人口減少クライシスのことをやってゐた。高齢者も地方で減少し始めて、日本全体が縮小しようとしてゐると言ふ。その一方で首都圏ではこれまで以上に過密と集中が予想されると言ふ。全体の人口が減少するのはやむを得ないが、首都に人口が集中するのは良くないと思ふ。スウェーデンでは1980年代の終はり頃には800万人であった人口が、2004年に900万人を突破し、今は950万人である。この間の人口の急激な増加は首都圏においてより著しいと思ふ。人口増加に伴って特に首都圏では高福祉の町と言ふイメージが薄れつつある様に感じられる。スウェーデンの地方の人口の少なさとそれでも人は普通に生活してゐることを思ふと、日本の地方の過疎化などさほど恐るるに足りない気もする。ただ、経済は縮小するだらうし、これまでとは違った価値観で生きなければならないだらうし、今までよりも不便な暮らしになることは覚悟すべきと思ふ。それでも人は生きていける。病院で患者を患者様と呼ばないことにするとか、サービスをする方も受ける方も「お客様は神様です」感からの脱却が肝要である。日本では全国的に鉄道網、道路網が良く整備されてゐるので、地方の過疎化は僕の内心ではさほど心配ではないのだが、首都に人口が集中することだけは何とか食ひ止めないといけないと思ふ。