抗体保有者は高齢者に会っても良いと言ふ新聞記事

2020-07-01 (水)(令和2年庚子)<旧暦 5 月 11 日> (先負 乙巳 一白水星) Aron Mirjam 第 27 週 第 26073 日

 

Sweden では COVID-19 の蔓延に対して都市封鎖を行はず、若い人ならこれまでの日常をそのまま続けつつ、しかし、人と距離を置くなどの用心をする様に要請されてゐる。しかし、死者の数は北欧でも飛び抜けて多く、この方針で良かったのか疑問視する人もある。けれども、未知のことだらけで誰も本当に正しい方法は何であるかを知らず、今はまだパンデミックの初期であることを思へば、この方法が良かったとか悪かったとか言ふのは早すぎるのではないかと思ふ。今日の地方紙 Södermanlands Nyheter では「抗体保有者は高齢者に会っても良い」といふ記事を見た。これはこれまで僕の思ってゐたことより一歩進んだ大胆な解説であって、少し驚いた。その大要を以下に引用する。

現在、Sweden の公衆衛生局では、国内で行はれてゐる抗体検査の結果をどんな風に活用すべきかについて、ガイドを作成中である。抗体検査が陽性である人は、自分自身が感染するリスクは少なくなり、従って社会に感染が広がるリスクも小さくなる。抗体反応がどの程度防御的であるのか完全にはわからないけれども、深刻な病気を防ぐであろうと云ひ得る十分な証拠はある。もしもあなたがリスクグループに属してなくて、抗体プロダクションを有してゐて、その他の点では健康で、何らの症状も持ってないとしたら、リスクグループに属する高齢者に会ったとしてもリスクは小さい、といふことである。これは公衆衛生局の Karin Tegmark Wisell 部長の記者会見での発表であった。昨日の火曜日には23人の死者が出て、累計5333人になった。スウェーデン国内での感染者総数は 68451人である。これまでに 2429人が集中治療を受けて来てゐるが、集中治療を必要とするほどの深刻な症例の数は減少して来てゐる。現在、人工呼吸器で集中治療を受けてゐる患者数は427名。このうち、COVID-19 の患者は 155 名である。スウェーデン全体では現在約32%の利用可能な集中治療施設がある。COVID-19 は世界中で増え続けており、千万人以上の感染が確認されてゐる。世界的なレベルで、まだまだ減速にむかってゐないと、 Karin Tegmark Wisell 部長の発言が紹介されてゐた。

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庭の隅に咲いたバラ