大角鹿

金 旧暦 12月10日 先負 辛巳 九紫火星 Sigurd Sigbritt V2 23712日目

スウェーデンに住んでゐれば、誰でもきっと見たことのある動物がゐる。Älg と言って、大角鹿、ヘラジカ等と訳されてゐる、図体が大きくて、ちょっと愛嬌のある動物である。近くの Nävekvarn と呼ばれる地方で今年は例年よりたくさん出没して被害が出てゐると、地方紙の記事に書いてあった。暗い冬の道を自動車で走ると、älg に衝突して大事故になる場合もあるので、高級車の中には赤外線を利用して動物がゐることを警告するものもあるさうである。ところが僕はこの älg にもう何年も会ってゐない。家を出ても会社と家を往復するばかりであるからそれは無理も無いのかもしれないが、ちょっと寂しい気もする。森にでも出かければ出くはすだらうと思ふ。いつか出かけてみやうかと思ひながら、いつも家にひっこんでゐる。