ホッチキス

2020-01-10 (金)(令和2年庚子)<旧暦 12 月 16 日> 先負 壬子 四緑木星) Sigurd Sigbritt 第 2 週 第 25900 日

 

整理の悪い僕は、ホッチキスをいくつか持ってゐる。知らないうちに増えてしまったのだ。いづれも日本から持って来たものである。スウェーデンのホッチキスは頑丈でしっかりしてゐるのだが、僕の好みではない。針も大きいので一度綴じたものを剥がそうとする時に難儀する。日本のホッチキスの10号といふサイズは小さくて使ひやすい。我が家には日本製のこのサイズのホッチキスしかない。針の予備は日本から持って来てあるが、毎日そんなに使ふものでもないので当分は大丈夫だ。小学校の頃、文房具といへば鉛筆と鉛筆削りしかなかった。ホッチキスといふものを知った時、無性にそれが欲しいと思った。文具マニアへの開眼の第1歩であったと思ふ。祖母にあれを買って欲しいとねだった時に、祖母は、「あんなものは日常に使ふものではないからいけません」と言って買ってもらへなかった。当時は今の様な安物のホッチキスは売ってなかったのだと思ふ。どんな時にこれを使ふかといふことを祖母に向かってプレゼンテーションしようと試みたのであるが、小学生の僕はうまく言へなくて、結局買ってもらへなかったのを覚えてゐる。机の引き出しの奥に忘れられた様に置かれたホッチキスを見ると、あの日の自分を思ひ出してしまふ。ちなみにホッチキスは商品名で、一般名詞はステイプラーといふ。

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雪が降らないので、町の除雪予算が今年はたくさん余ったらしいが、、。