移動遊園地

金 旧暦 6月26日 先勝 庚子 九紫火星 Karin Kajsa V31 23551日目

8月に入るとスウェーデンでは秋がちょっと近くに感じられる。そして僕らの町ではカーニバルがある。このカーニバルの日が来ると、夏ももう終わりなんだなと少し寂しく思われるのである。この週末がそのカーニバルにあたっているが、金曜日の今日から町には多くの人が行き来していた。普段は静かなこの町の一体どこにこんなにたくさんの人がいたのだろうかと不思議に思われるくらい、この週末には人が出る。町の広場には移動遊園地が出来て子供たちの楽しみになっている。また、広場近辺の路上には所狭しと屋台が並ぶ。衣類を売るものあり、鞄を売るものあり、DVDを売るものあり、パンを売るものありで、まことに賑やかである。日本でも僕の育った町では春と秋の神社のお祭りの日にはこれに似たような雰囲気があった。さすがに金魚すくいスマートボールはないし、フーテンの寅さんも見かけないが、全体的な雰囲気的はよく似ている。楽しいお祭りであるはずだが、夏の終わりを告げる行事であるせいか、いつも僕にはどこかヴィオロンのため息を聞く時のようなうら悲しさが感じられるのである。