ナショナルダーゲン

月 旧暦 5月2日 赤口 己未 五黄土星 Gustav Gösta Nationaldagen V23 24579 日目

ナショナルダーゲンといふことで 15:30 に町の Stora Torget へ行った。するとどこからか太鼓やラッパの響きが近づいて来た。やがて大きな国旗を先頭に、制服に身を固めた音楽隊が通りの奥から現れて町の広場まで来て止まった。広場を挟んで同じ通りの反対側には各種団体の行列がプラカードや幾棹もの国旗を手に掲げて待機してゐる。音楽隊は広場に集まった人々の前で、何曲か演奏を始めた。よく見ると隊員たちは結構お年をめしてをられる。抜ける様な青空のもと、初夏の午後の日は燦々と降り注ぎ、ラッパの響きは元気に空に向かって凱歌をあげる。気温は15度ほどで、風も軽く、半袖では寒いほどであった。イギリスのEU離脱問題がどうなるかとか、ウクライナ問題とか、難民問題とか、ヨーロッパの現状は諸問題を抱へて、今なかなか大変なのであるが、この広場のこの音楽隊の周りにはさういふものを忘れさせてくれる平和な時間があった。やがて音楽隊を先頭にまた行列が始まり、お城の前の vallarna といふ、土塁に囲まれた様にして低くなった広場へ移動した。僕らも行列の後について行った。たくさんの人たちが集まってゐた。そこでは政治家らしい人たちのスピーチや、国旗掲揚や、国歌斉唱があった。奨学金らしき賞の授与式などもあった。今日はスウェーデンの国旗制定からちょうど 100 年の記念日であるとか。この平和がどうぞいつまでも続きますように。