夏至の日のひとりごと

金 旧暦 5月13日 大安 戊午 四緑木星 夏至 Alf Alvar Midsommarafton Sommarsolståndet V25 23508日目

今日はもう夏至。今年も半分が過ぎた。日本経済はアベノミクス効果とやらで、為替の動きや株価の動きが目まぐるしく上下した半年であったと思う。毎日これくらい激しく変動するとその道の専門家にとっては大いなる稼ぎ時であったろうと思う。この頃は株の自動売買ソフトもあるらしいがどれくらい信頼できるのだろうか。若い頃から、株などで儲けるよりも、額に汗して働いたお金の方が尊いという価値観で生きて来た僕であるが、この頃は本当にそうだろうかと思うこともある。もし、株を始めると、毎日、相場の変動に気をとられて落ち着いて生きられなくなると哲学的なことを言う人もある。しかし、考え方によっては、そういうことに神経をすますだけで収入になるのであれば、それもひとつの方法ではないかと思う。日本人は昔から経済活動に積極的であった。明治以降に西洋文明が怒涛のように日本に押し寄せた時、たくさんの学問や芸術の用語が翻訳語として生まれた中で、経済用語だけは、相場とか株とか手形とか古い用語がそのまま生きている。西洋に倣って新しいシステムを輸入しなくても江戸時代からすでに確立していたから訳語を立てる必要もなかったからだと聞いたことがある。日本人は昔から伝統的に経済に強かったのである。お金をじっと箪笥に寝かせておく慎重さと、損をするリスクを負ってもそれを活用させようと試みることと、どちらが神様の目から見て評価されるだろうか。お金のことに執着しては人間として高いものを求められなくなるだろうか。人間が自らに課そうとするあらゆる禁欲と節制とは、結局、栄華への羨望の複雑な裏返しではないかという気もする。