憲法記念日

金 旧暦 3月24日 友引 己巳 九紫火星 憲法記念日 John Jane V18 23460日目

この頃は憲法改正をめぐる議論が活発なようである。賛否両論が繰り広げられる中で、全体的な流れとしては憲法改正に寄り切られるような気配を感じるが、僕の思いとしては憲法は変えないでいただきたいと思っている。間違いが進行している最中には誰も間違いに気づかない。いつも何かが過ぎてから初めてあの時代は間違えていたと気づくのである。近隣諸国との関係がギクシャクしたり、北朝鮮に核の脅威があったりする現代では、今の憲法では対応できないと言う人もいる。諸国民の公正と信義に信頼したくてもできないと言う人もいる。だが、僕はこういう時代であるからこそ、日本は平和憲法をいただく国であることを世界の国々にもっとアピールすべきであると思う。理想と現実との間に乖離はあるだろう。しかしそういう乖離を受け入れた上で少しでも理想に近づこうとする努力が大事なのである。「授業中に寝てはいけない」という憲法があったとする。それでも多くの学生は授業中に居眠りをするだろう。起きていなくちゃいけないと思いつつ、眠くなってしまった人もいるだろう。そこで大事なのは、本当はここで寝てはいけないのに、という戦いを自己のうちに持っているかどうかということだ。どうせ皆が寝てしまうのなら、いっそそんな憲法は無くても同じでしょう、という議論をすれば、文明は低きに落ちていくばかりである。北朝鮮に核の脅威があってもなお、私たちは平和憲法を守ります、と高らかに宣言してこそ、日本は世界を動かすことができるのである。今はその良いチャンスであるから、どうぞ憲法改正に走らないで欲しい。