安保法案可決

木 旧暦 8月5日 赤口 丙申 七赤金星 Hildegard, Magnhild V38 24326日目

朝からラジオ放送は参議院特別委員会の様子を中継してゐた。夕方になってとうとう可決した。予想通りと云へばその通りであるが、何か割り切れない。野党議員はかなり強硬に反対した様であるが、反対の動機が、義のためといふより、反対のための反対の気分があるのが良くない。安倍政権は以前は憲法改正を唱へてゐた様に思ふが、憲法改正は時期尚早と見てか、現憲法の範囲内で安全保障関連法案を通さうとしてゐる。世界の状況がギスギスして来てゐるのは分かるし、敵国襲来があった時、想定外でした、と言はれるのは多くの人にとって困ることである。一方で、無条件に自分はどこも痛まないで「戦争は嫌ですよ」とだけ言ふ態度にも全面的には同意できないが、他方で、安全保障法案が一人歩きするのもまた困る。今、僕らに求められてゐるのは、マハトマ・ガンジーの主張した様な平和主義ではないかと思ふ。非暴力を貫きながらも服従しない姿勢こそ、僕らの範とすべきではないか。ガンジーの言葉:「私には人に命を捧げる覚悟がある。しかし、人の命を奪う覚悟をさせる大義はどこにもない」