石原氏の知事辞任

金 旧暦 9月12日 友引 庚申 一白水星 Amanda Rasmus V43 23271日目

石原慎太郎東京都知事は昨日で知事を辞めた。電撃退職で、現場では困る人も多いのではないかと思うが、石原氏ほどにもなるとそのことが批判されるよりも、低迷する政治に対して何か新しい動きを起こすのではないかと期待するムードの方が大きい。僕自身は、石原氏の考え方や主張に8割程度は同意できるが、気がかりなことがひとつだけある。それは憲法改正を標榜していることだ。現憲法の成立が如何に屈辱的であったにせよ、あの平和憲法を変えてはいけない、というのが僕の持論である。それは必ず将来への禍根を残すことになるであろう。さきの戦争の過失への反省はもはや日本において風化したが、それでも靖国神社に眠る、若くして戦場に散った幾万の兵士たちの鎮魂のためには、日本は今の平和憲法をいつまでも守り続けるべきであろうと僕は思っている。戦後の高度経済成長も、多くの兵士の犠牲と平和憲法の上に実現できたものである。何としてでもあの憲法に手を加えることだけはやめてほしい。