B787型機のトラブル続出

木 旧暦 11月29日 先負 丙子 四緑木星 Sigurd Sigbritt V2 23347日目

JAL B787型機といえば就航間もない最新鋭のジェット旅客機であるが、トラブルが続いたというニュースが流れている。まず一昨日、ボストンで駐機中に機体後方の電機室から出火した。飛行機は機体が新しいほど安全なものであろうと思うが、そうも言い切れないようである。原因はバッテリーの過熱ということである。電気自動車にしろノートPCやスマホにしろ、現代の技術革新の陰のヒーローはバッテリーであるとかねてから思ってきたが、バッテリーの進歩があまりに早いためにそれが航空機に採用された場合の安全の検証が十分なされていないということだろうか。問題を起こしたバッテリーは日本のメーカーが製造しているようである。バッテリーはもともと危険の大きな装置であるが技術の進歩で大容量化に伴い、危険も大きくなっている。このトラブルに続いて、昨日は離陸前に燃料漏れを起こすというハプニングもあった。いずれも大事故に至らなかったのは幸いであるが、そこに潜むサインを読み取ることは大事であると思う。ボーイング社は開発を急ぎすぎたということはないだろうか。航空会社は納入をあまりにも急がせ過ぎたたことはないだろうか。大事故でも起こした場合のことを考えれば製品の納入が1年や2年遅れてもどうということはない。時間との競争を考えずに落着いたスケジュールの中で安全の検証をして欲しいと思う。