日本海の町

日 旧暦3月18日 友引 己亥 六白金星 Nadja Tanja Påskdagen V14 23070日目

二日ほど前に日本海側の町に移動した。僕の生まれた町から海は見えなかったが、日本海には小さい頃から馴染みがある。小さな町の朝の静寂を破って、路地に魚を売り歩く男の声をぼんやりと覚えている。小さい頃は太平洋を見る機会もなかったから、太平洋に憧れを持っていた。その水平の彼方からは朝日が昇ってくる。それに引き替え日本海には美しい入日がある。島の国の両側に住む人々の性格の違いはその辺と関係しているかもしれないということも時々思った。今日の日曜日は大半をホテルで寝て過ごした。外の天気は良かったようで、こんな日に寝ているのはもったいないのであるが、日頃の疲れを癒すには寝るに限ると思って寝て過ごした。寝ている途中で今日は復活の朝であり、釈迦生誕の日でもあることを思い出した。それでようやく午後になって起き上がり、町を少し歩いた。初めての町ではないのだが、歩くと方向を失いやすい。せめて周囲の山の形を覚えようとするが、山はたくさんの建物の陰になって、なかなかその全貌を見渡せる場所が無い。大きなホテルなどの看板を、あそこがあのあたりという目印にして歩く。ホテルに置いてある洗濯物乾燥機は小さいので、近くにコインランドリーが無いかも調べてみた。あるにはあったが、ここでは使用料金が今までいた町よりも割高であるような気がした。日本海側の方が天気が悪くて、その分乾燥機の需要が大きくて、利用者が多いであろう分、割安感があるのではないかと予想したが、実際には逆であった。