年末の休日

木 旧暦12月5日 仏滅 戊午 六白金星 Natalia Natalie V52 22969日目

仕事先のすぐ近くのホテルに泊まり、新聞を読むこともテレビを見ることもなく、毎日、仕事、食事、入浴、睡眠、ラジオ体操以外のどんな活動もしない緊張の日が続いていたが、年末の今日はゆっくりとした休暇に恵まれた。プールに行こうかと思ったら、年末で休みである。町を歩けば急に娑婆に戻った気がした。娑婆に戻ると気が緩んだ。気が緩むと、この世に生きる執着がむくむくと頭をもたげた。知らず知らずのうちに自分を制していたタガのようなものが存外強いものであったことに気付く。町ですれ違う人たちと一瞬目が合うことが何度もあった。町の表情がいつもと違うような気もした。違っているのは自分の心であるのに。ホテルを出て、日本橋八重洲、京橋、銀座を歩く。その間に3軒の大きな本屋さんに寄る。最初の本屋さんの目立つところにどっさり並んでいる本が、次のお店には見当たらないこともある。本は買おうかなと思ったらすぐに買ってしまうことが大事だと思った。前に電車を待つ間に、そこの駅前の本屋で大学受験の英文法の問題集を見て、これは大学受験に限らず役に立つことが出ていると思い、買おうかなと思ったがその時に買わなかった。それから後はもうあの問題集が見つからない。そういうこともある。こんなに本を買っても絶対に読む時間が無いのにと思いつつ、何冊も本を買った。心が不安定の時、いきなりたくさん食べずにいられない病気の様に、読みもしない本を衝動的にたくさん買ってしまった。そのうち1冊でも読んだらまたブログに感想を書くことにしよう。スウェーデンに持ち帰る食品も少し買った。デパート地下の食品売り場でお弁当を買ってホテルに戻って食べた。いつものコンビニ弁当よりおいしいと思った。明朝のバスで空港へ向かい、いよいよ明日はスウェーデンに帰る。年末で空港は混んでいるだろうと思う。