石鹸

火 旧暦9月22日 赤口 丙午 六白金星 Likas V42 22896日目

大きい石鹸と小さい石鹸が並んであると、きまって僕は小さい石鹸から使う。小さい石鹸がうんと小さくなるとそれを大きい石鹸に貼り付けるようにする。うまくくっつかない場合もあるが、その時はやはり小さい方を使ってさらに小さくする。大きい石鹸を使い始めるのは小さい方がなくなってからである。僕ってどうしてこんなにケチなんだろうと我ながら思うのであるが習性とはそういうものであるからしかたが無い。ホテルに行くと最近は殆どが液体石鹸を置いている。あれは無駄が無くて良いと思う。最近は加齢臭を洗い流す石鹸という広告を良く見るが、その効能書きを僕は決して信じない。よほど粗悪品で無い限り、石鹸の効用などみな同じであると信じて疑わない。弘法は筆を択ばず、小町は石鹸を択ばず。ひげそり用クリームも僕には無用のものである。ひげをそる時は普通の石鹸の方が僕には使いやすい。シンプルな暮らしの入浴には小さな石鹸がひとつあれば良い。