牛肉からセシウム

月 旧暦6月11日 仏滅 丁卯 六白金星 Eleonora, Ellinor V28 22797日目

東京などに出回った牛肉からセシウムが検出された。ここまで来たか、どこまで行くかと心配ではある。小さな子を持つ親にとってはことさら心配であろう。こういう問題については、たとえ専門家といえども、レベルがここまでなら大丈夫であるという明快な線引きはなかなか出来ないのだろうと思う。広島や長崎やチェルノブイリ等の例から安全なレベルを推測するしかないのではないかと思う。第5福竜丸事件もあった。昔は大洋の真ん中で核爆発の実験をする国があって、海は放射能で思いっきり汚されたこともあった。ごめんなさいの一言もなければ、まじめに魚などの食品の放射能レベルが測られることもなかった。今でも地球上の海という海を隈なく放射能調査したら、結構汚れている海域があることはないだろうか。今回の放射能漏れ事件で人間の健康への被害がどんな範囲で出るかは何とも予想がつかない。だが、20年ほど経った時に、あの時あんなに皆心配したけど、大したことにはならずに済んで良かったね、となる公算の方が圧倒的に大きいであろうと、心のうちで僕は思っている。僕はチェルノブイリ事故の直後にスウェーデンにわたった。2000キロ以上も離れたスウェーデンでもホットスポットがあって、トナカイ等が処分されたりもした。僕も食べるものは大丈夫かなと随分心配であった。けれども、この地の人たちが皆普通に食べているのに、東洋から来た自分たちだけが変に心配してはいけないと覚悟のようなものを決めて、何でもパクパク食べた。動物は放射能に対して、ある程度は耐性を持っているのだろうと思う。いずれにしてもこれ以上の放射能汚染の拡大は許されない。検査は厳しくあるべきだし、正しい知識を持つことも大事だ。ただ、過度に神経質になるのもどうかと僕は思っている。