原子力はこれから

月 旧暦 2月24日 先勝 壬午 七赤金星 Malkolm, Morgan V13 22691日目

この頃のニュースは、いつも決まったように、「深刻な事態に陥っている福島第一原子力発電所では、、、、」というアナウンスから始まる。放射能汚染を防ぎきれるか、毎日、必死の戦いが続いている。そのようなニュースを見ていると、これからの日本の原子力はどうなるのだろうと思う。もう原子力はやめよう、という意見が出ても無理も無いと思うが、一方で、他のエネルギーで代替できるかどうかは大きな疑問である。もちろん、誰もが節電には協力しなければならないが、そのような主観的、願望的な努力に頼るだけで需要が供給以下におさまるとは思われない。電力不足は、単に市民生活の不便だけではなく、病院では命に関わることもあるし、スーパーマーケットの冷蔵庫は困るだろうし、連続通電されなければ著しく生産が低下する工場もある。電力不足は生産能率の低下、経済の停滞を招き、失業者を多く出す結果ともなる。太陽光発電などはクリーンエネルギーで良さそうな気がするが、あれも、例えば、火山が爆発すると、その火山灰がパネルに積もって発電できなくなるリスクもある。やっぱり、僕は、今回のことに懲りずに、これからも原子力を利用するしかないのではないかと思う。技術の未熟を反省して、より安全な原子炉を設計するのである。既に新しい原子炉は、電源が無くても安全に停止できるタイプのものや、燃料交換を要しないタイプのものもある。そのような原子炉を導入すべきではないかと思う。また、従来の原子炉を使い続けるには、ディーゼル発電機を同じ建屋内でなく、別の場所に置くなどして、どんな場合でも、発電所を停電させない工夫が要るだろう。どんな場合でもだって?例えば宇宙から大きな隕石が降ってきて発電所を直撃することだってあるだろう。そうなったらやっぱり放射能が漏れるだろうな。もし、そんな場合も想定しなければならないとなると、ちょっと困ってしまう。