Oskarshamn 1 の廃炉

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世界のあちこちで原子力発電所の建設が計画されてゐるが、政情や経済の不安定さから、いづれの国でもその建設は当初の予定ほど早くは進まないのではないかと思ふ。その一方で、古い原子炉の廃炉の方も世界的にラッシュを迎へる時代がやってくる。Ny Teknik の 4 日前の記事によると、スウェーデンでも Oskarshamn 1 の廃炉が決まったとのこと。発電所では1年前から申請してゐたが、廃炉と言ってもフェーズが幾つかあって、プラントのシャットダウンとサービスオペレーションのフェーズについて今回許可が下りたとのことである。このフェーズが進行する間に、放射能を取り除くためのテストなどが行はれる。それから使用済み核燃料は中間貯蔵設備の Clab といふ設備に収められるが、それが完了するのは 2019 年末と予定されてゐる。原子炉の本当の意味での解体が始まるのはそれから後で、それにはさらなる環境アセスメントが必要とされる。スウェーデンは日本と違って、使用済み核燃料の再処理を全く考へてない。一度使ったらお仕舞ひの、いはば単純モデルなのであるが、それでも核廃棄物の処理はむろん重大な問題だ。この様にこれから世界の色々な国で廃炉が進むと思ふが、日本はあの福島のメルトダウン廃炉を手掛けなければならないので、ハードルは他の国より何段も高い。ロボットの活用など、先進技術を駆使して、何年かかっても安全第一で地道に頑張ってほしいと思ふ。