医療ビザ

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日本の医療機関が高度の医療技術を駆使して海外の患者を治療する為に、患者が長期間国内に滞在できるように医療ビザが発行される動きがあることをニュースで見た。日本の医療機関もそれに積極的なようである。無理も無いような気もする。日本の患者は何故か「患者様」とこのごろは呼ばれるそうだ。患者の人格を尊重するのは結構なことだが、何も様づけで呼ぶこともあるまいにと思う。どうかするとイレッサ訴訟のように、患者から「副作用の警告が不十分だった」などと言って訴訟されるよりは、そのようなリスクが少なくて、ちゃんと治療費を支払ってくれる富裕層の外国人を相手に治療した方が安全だと言う心理も働くのではないかと思う。人はいつかは必ず死ぬものである。75歳位を過ぎたらどこでどうイクか誰にも分からないのであるから、患者がそういう年齢に達している場合には一切の医療訴訟を起こす権利は無いくらいの法律があっても良いのではないかと思っている。法律以前に誰もが老人になったら自発的にそれくらいの覚悟を持つべきである。自分もやがてそういう年齢に達するのであるけれども、生産的な活動をやめた老人が永遠に生きるような錯覚をおこしていつまでも高い人権を主張するのはおかしいのではないかと僕は内心で思っている。