燎原の火の如く

月 旧暦 1月19日 先勝 丁未 八白土星 Hilding V8 22656日目

反政府デモの勢いは北アフリカから中東の一帯に飛び火して、衰えることが無い。こういうのを燎原の火の如く、というのだろうか。今日はリビアでのデモの様子をニュースで見た。広がりがさらなる広がりを呼ぶひとつの特徴はインターネットによる市民の連帯である。インターネットはもともと民主的なものであるからそれはそれで良いとは思うけれども、暴動になるのは、いかなる理由があるにせよ、感心できない。しかし、そんなことを言うのは、日本人が本当の事情を知らないからだと当事者は言うだろう。言論統制の厳しい国では、暴動に訴えなければ、自分が拷問にかけられてしまうおそれもある。命がけなのだ。あんなニュースを見ていると、日本に生まれてよかったと思う。けれども、あれはよその国の出来事であって、自分には関係ないことと思うのはきっと気楽過ぎる。そのうち、思いもかけぬ方向から僕達にも何かの影響が及ぶかもしれない。