速読

日 旧暦 3月12日 友引 乙巳 三碧木星 Markus 4 i påsktiden V16 22356日目

最近、人気作家 村上春樹の「1Q84」の新刊が発売になった。その日の朝、テレビを見ていたら、早朝から多くの書店で行列が出来、開店時刻を早めるお店もあったようである。テレビ番組には、速読みのできる人が発売されたばかりの本を読む様子が紹介されていた。殆ど複写機にかけるような速さで本を読むので、その人はその番組が終わるまでに1冊の本を読み終えてしまった。そんなに速くどうやって読めるのであろうかと、不思議であった。難しい哲学書とか、数式の出てくる本とか、判読しにくい手書きのものはきっと無理なのであろうが、どうやったらあんなに速く読めるのか、本当に不思議である。一体、どれほどの精神の集中があって、どれくらい、疲れるものだろうか。1行読むだけでも何度も繰り返して、良くかんでみないことには先に進むことの出来ない、愚鈍な僕の読み方からは想像も出来ない。あんなに速く読めたらいいなと、羨ましく思う反面で、自分もやってみたいとは思わない。思わないけど、その後からやっぱり羨ましい。なぜなら、ゆっくり時間をかけて読んだ本でも、読んだあとからすぐに忘れるので、どうせ忘れるものならば、速く読めた方が良いではないかと思われるからである。