ハイブリッド車の将来

月 旧暦 12月25日 赤口 己丑 八白土星 Berta Bert V6 22280日目

電気自動車の開発が進んで、電気自動車の時代が来れば、ハイブリッド車はあまり注目されなくなるのではないだろうか、ハイブリッド車は、その時までのつなぎの役割を果たすだけではないだろうか、自動車の技術史の中でハイブリッド車は短期間の一時的現象に終わるのではないだろうかと、そんな風に漠然とこれまで思っていたのであるが、最近は自分の予想を修正しつつある。というのは、電気自動車は良いことばかり宣伝されているが、割と頻繁に充電しなければならないという根本的課題を抱えている。充電設備の無い場所に車を長く停めて動かなくなったらどうするのかと言う素朴な問いかけの答が分からない。自分が車を買う立場になった場合、果たして消費者は、日課としてまめに充電しなければならないような車を選ぶだろうかという疑問がある。ハイブリッド車というと、ガソリン車と電気自動車の中間的存在のように思ってしまうが、そう思うのは間違いである。自動車は内燃機関で走るものと電気で走るものに二分すべきである。ハイブリッド車はその分類で行けば、既に電気自動車である。電池の利用のあり方からすればそうであることが分かる。従来の車では電池は4,5年も使用すれば交換せねばならなかったが、電気自動車の電池はタイプがまったく違うので、その寿命はおそらく、車体そのものの寿命と同じくらい長い。電池であるからには時々充電してやらなければならないが、ハイブリッド車はその充電のための設備として内燃機関を有していると言えば極言であろうか。充電の為の設備を自分自身の中に持っていなくて、外から充電してやらなければならない種類のものを一般に電気自動車と呼んでいるが、それは僕に言わせれば狭義の電気自動車である。ハイブリッド車は広義の電気自動車として宣伝すべきではないか。そんな風に思うと、ハイブリッド車の需要はこれからも高まって、その時代は長く続くのではないかと思われる。そうして、その傾向の延長上にあるのが燃料電池車であろう。ハイブリッド車が取って代わられる時代が来るとすれば、それは狭義の電気自動車によってではなく、燃料電池車によってである。狭義の電気自動車は業務用としては市場に出回るかも分からないが、自家用車としてはあまり売れないのではないかというのが、今の僕の予想である。