サリン事件から15年

土 旧暦 閏5月5日 先負 癸卯 七赤金星 Selma Fingal V26 22054日目

サリン事件が松本で起きてから今日で15年とのこと。サリンなどという物質はそれまでは一般に知られていなかったので、事件発生当時は謎に包まれた、まことに奇怪な事件であった。おかしな宗教団体が背景にあることが分かったのは数ヶ月も先であり、ことが明らかになるまでの間、あらぬ疑いをかけられた人もある。人を救うはずの宗教が何故こうも理にかなわぬ残忍な行動を起こすのか、僕はいまだに分からない。どんな犯罪にも一片の同情の余地があるものかもしれないが、サリン事件はあわれむ余地の全く無い、どんな人間も弁護に立つ理由を見出すことの不可能な、絶対悪による犯罪であったと思う。