オウム真理教死刑囚の死刑執行

金 旧暦 5 月 23 日 先負 己亥 一白水星 Esaias Jessika V27 25349 日目

1995 年の地下鉄サリン事件などを起こしたオウム真理教の教祖や幹部の計7名が今日、同時に死刑執行されたと報道あり。法廷で死刑が確定したと言ふニュースと死刑が実際に執行されたと言ふニュースとでは、受け手が感じる衝撃の程度において大きな差異がある。何故死刑執行を急がねばならなかったかと言ふ疑問も残る。あの地下鉄サリン事件が起きる直前には、日本の死刑廃止論はかなり実現できさうな雰囲気まで進んだ様に僕は記憶してゐる。そこへあの一連の残虐な事件が起きたものだから、「これはもう犯人は死刑になって当然」などと当時は僕もそんな風に思った。その後にも、凶悪な事件は続き、割と最近のところでは、自殺願望人を呼び出して何人も殺すとかをかしな残忍な事件が後を立たない。で、死刑廃止論はそれ以降、勢ひを持たない様に見受けられる。だが、今となって見ると、日本は色々な局面で危機的状況に追ひ詰められるといふ大きな流れがある様な気配がして、その変な流れに乗じる形で死刑が執行された様にも思はれるのだ。警察が強くなると言ふか、無言の圧力を感じると言ふか、「悪いことをしなければ何も怖くないですよ」と呑気なセリフで脅される社会が近づいてゐる気もする。今日の死刑執行でくだんの事件は一段落したと感じる人は居ないのではないだらうか。死刑執行の見せしめでこれから先、凶悪な犯罪を防ぐことができるとは、到底僕には思はれない。

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