転勤のある国ない国

火 旧暦10月14日 大安 乙卯 九紫火星 Mårten V46 21826日目

日本は転勤の多い国である。季節が来ると多くの人が会社からの辞令を受けて、あるいは家族を伴って、あるいは単身で、転勤する。そして多くの人が「これは会社の命令であるから仕方が無いんだ」と、嫌々ながら自分に言い聞かせて転勤していく。「嫌々ながらだって?」と、僕は思う。心のどこかに、日本人は移り住むことへの憧れを抱き続けているのではないか。そうでなければ、何でも効率化を推し進める日本が、転勤と言う、あのおそろしく効率の悪いシステムをいつまでも持ち続けるはずが無い。江戸時代には参勤交代もあったが、あれだって、幕府の命令であると言いながら、内心嬉々として応じていたお侍も多かったのではないかと言う気がしてしようがないのであるが、どうであろうか。スウェーデンにはむろん、引越しする人は多いが、会社の命令で引越すなどと言う、人権無視の引越しは無い。日本でも派遣社員が増えて、段々、転勤と言うものも少なくなっていくのかも知れない。