アルジェリアの人質事件

日 旧暦 12月9日 友引 丙戌 五黄土星 Fabian Sebastian V3 23357日目

アルジェリアで大変な人質事件が起きて、日本人の安否も気遣われている。アルジェリア政府による救出作戦が終了して、政務官JGC社長などが現地入りしたということで、詳しい情報は次第に伝えられると思うが、かなり厳しい状況であるようだ。こういう事件がおきると、外国で働くことに二の足を踏む人が出ても不思議は無い。日本にいても仕事が無いから外国へ飛び出そうと考える若い人は、このような事件が報じられると、複雑な思いになるであろうと思う。個人の旅行で外国にいたのではない、報道記者として取材活動をしていたわけでもない、正真正銘の企業の一員として現地にいた人たちばかりであろう。そこにはおのずと、従業員であることで極端な危険からは保護されるであろうという、無言の安全保障のような期待感はあっただろうと思うが、今回の事件は、結局、個人でたまたま旅行していた場合に遭遇する危険とさして変わらない危険にさらされることを露呈してしまった。日本は現在どこかよその国と交戦状況にあるわけではないが、結果から言うと、企業命令で現地入りするとは戦争に行くのとあまり変わらない結果になってしまった。この国は危ないとか、この地域は危ないとか言うリストはあるのかもしれないが、経済の成長を期待できる地域は大抵危ない。そして次第に、地球上どこへ行っても安心な場所などなくなるのではないだろうか。テロリストは神出鬼没。テロリストは命知らず。むつかしい時代である。どうぞ全員無事であって欲しい。