ノーベル化学賞も日本人

木 旧暦9月11日 先勝 壬午 六白金星 Ingrid Inger Försoningsdagen (jud.) V41 21793日目

昨日のノーベル物理学賞の受賞者発表に続いて、今日はノーベル化学賞の発表があって、驚いたことに受賞者はまた日本人であった。下村脩博士80歳。「緑色蛍光たんぱく質」の研究が受賞理由。日本人がノーベル賞を受賞することは、一日本人としてまことに喜ばしいが、心のどこかには、もっと世界市民の一員として喜ぶという気持ちもあっても良いのではないかという気もする。アルフレッド・ノーベルはその遺書の中で、その前年に世界の科学、文学、平和などに最も貢献した人に賞を与えるようにと言っていたように記憶しているが、新しい発見が本当に人類に貢献したかどうかを判定するのに何十年もかかる場合もあるために、受賞者が高齢となることもある。若い時に見つけたご褒美を年長けてから受ける形になっている。やむを得ぬことであるが、ノーベルは受賞者がこんなにも高齢になるまで待たされるであろうことを予想していなかったかもしれない。湯川博士は42歳で受賞した。あの時代は世の動きがまだ緩やかであった為に、その功績が長く人の心に残るのであるが、今のようにあわただしい時代では、世の中でうんと大騒ぎされる割には、時が経つにつれ忘れられやすくなっているのではないかという気もする。