従軍慰安婦問題

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先日、欧州議会が、先の戦争の従軍慰安婦問題について日本政府に謝罪を要求することを決めた。そのことを日本のニュースで見たのであるが、こういうニュースはスウェーデンではどのように報じられるのであろうかと思って、ちらとこちらの新聞に目を通してみた。しかし、よく読めないせいであろう、そのような記事を探し出す事が出来なかった。スウェーデンEUの中でどのようにすべきかという視点からのニュースしか見当たらなかった。それにしても、日本に対して繰り返し求められる謝罪要求の意味するところは何であろうか。それは、世界の動きの中で日本の調子が良すぎることへの反発であろうと僕は思う。もし日本という国が戦後ずっと貧乏国であり続けていたなら、そんな国に対して誰も謝罪要求などして来ないのでは無いだろうか。日本が対応しなければならないのは史実を調査して弁明謝罪することではなく、現代の私達の生き方を修正していくことである。私達は、自分達が世界の中で正しく認められたい、という希望を持っている。ところが皮肉なことに、世界が日本のことを正しく理解すればするほど、その理解は羨望に変わり、羨望はやがて妬みを生む、という一面があるのではないか。もはや現代は、国益という視点のみで論じてはいけないと思う。この問題は過去が問われている問題ではなく、自分達の現代の生き方が問われている問題であると、僕は思う。