地域社会

木 旧暦 12月10日 先負 戊辰 五黄土星 Knut Tjugondedag jul V2 22617日目

インターネットの発達のおかげで、世界のどこで起きたことでも、殆ど瞬時に地球の裏側まで伝わるようになった。けれども、その情報が自分にとってどれだけの意味を持つのかはまた別問題である。それは地域性の問題ともいえる。例えば最近はオーストラリアで洪水被害が続いているが、いかに大きな事件であっても、遠いところで起きた事件や自分たちへの影響度が低い事件であると、ニュースで大きく扱われない。スウェーデンに住んでいる僕が日本のニュースを見るのも日本のことが気になって仕方がないからである。「日本にいる時にスウェーデンのことがどれだけ気になるか」対「スウェーデンにいる時に日本のことがどれだけ気になるか」の比は、ある指標になるような気がする。もしも国際人になりたいのだったら、1:1を目指さないといけない。ニュースがテレビや新聞で報道される場合には、情報の重要性の評価は放送する側で決められるが、インターネットでニュースを読むようになると、ニュースの重要性を受け手が決めるようになる。もしも、世界中で起こっていることを詳細に情報収集するとそれだけでもう大変な時間がかかってしまう。外国語を理解できるかどうかがまた大きな要素になってくる。それでテレビや新聞には諸情報を各地域において格付けするような役割が出てくる。そういう意味で、いかに社会がグローバル化したといっても、その実態は案外地域社会を脱しないものであろうと思う。