2025-01-03 (金)(令和7年乙巳)<旧暦 12 月 4 日>(先負 壬申 九紫火星) Alfred Alfrida 第 1 週 第 27718 日
「衆生を利益すといふは四枚の般若あり、一つには布施、二つには愛語、三つには利行、四つには同事」といふ言葉が修証義の第四章「発願利生」にある。第四章はこれらのことについて解説されてあるのだが、僕にはわかる様でわからない。これと同じ言葉が中村元著の「原始仏典」にも出てきた。仏典では「四摂事(ししょうじ)」と呼ばれるらしい。「布施」と「愛語」はまだわかりやすい。「利行」といふのは「人のために尽くすこと」で、人の利益になることを行ふことである。報謝を求める気持ちがあると利行にならない。「同事」はコトを同じくするといふか、「人々と共同すること」とのことである。水が集まって海となるのも水の分子の一つ一つが共同するからである。分子にその様な意思はないかもしれないが、あたかもあるかの様に見えることがこの世界の不思議だと思ふ。生命の誕生と進化の過程にも意思はないのかもしれないが、不思議な因縁が働いてゐる様にも見える。悟りの境地に達するためには、孤高な気分で座禅してゐれば良いといふものではなく、周囲との協調や相互のやり取りがとても大事なんだと教へてゐるのだと思ふ。
