宇宙の話

2021-02-24 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 1 月 13 日> (先勝 癸卯 四緑木星) Mattias Mats  第 8 週 第 26311 日

 

この地上で生きていくことに疲れを感じた時、宇宙の広がりに思ひを馳せるのも悪くないと思ふ。僕も子供の頃は天文・気象・宇宙などに興味があったが、成長するにつれて夢は次第に遠のいた。現代天文学は当時に比べると格段に進んでゐる。地球は太陽の周りを1年で回るが、その速さは秒速30kmほどになる。東京・横浜間ほどの距離を1秒で走るのだから早いものだと思ふ。それによって地上には四季の恵みがある。でも、その太陽は銀河の中心の周りを秒速240kmで回ってゐるといふ。なぜそんなことが分かるのかといふと、VERAと呼ばれるプロジェクトで、日本国内の4箇所に設置された電波望遠鏡を同時に駆使して、日本列島の大きさに相当する巨大電波望遠鏡を構成するのだといふ。同じ様な設備が欧米にもあり、星の動きや位置をつぶさに観察して、それらの結果を合はせると太陽系が銀河の中でどの様に動くのかが分かるのだといふ。ものすごい精密科学で、僕には想像もできない。銀河は渦を巻いた様な形をしてゐるが、本来なら周辺部ほどゆっくり回るはずなのに、周辺部でも結構速いらしい。それはダークマターの影響であるらしい。ダークマターダークエネルギーも僕は割と最近になって言葉だけを聞く様になったが、実態はよくわからない。僕らは学校で、万物は原子でできてゐると教はったが、最新の宇宙の観察結果から分かることは、我々の目に見える普通の物質は宇宙の中には4,9%しかなく、残りは目には見えないサムシングで、ダークマターが26,8%、ダークエネルギーが68,3%であるといふ。普通の物質とダークマターは引力となって銀河や銀河団ができる原因となったが、ダークエネルギーは斥力となって、宇宙の膨張に寄与するものらしい。この銀河には、地球型惑星が100億個程度あるらしい。でも、この地球の様に素晴らしい星が、その100億個の中に果たしてあるのかなと、僕は疑問に思ふ。銀河の中心にはブラックホールがある。ブラックホールの質量は、太陽質量の百万倍とか十億倍とかとてつもない大きさである。銀河系の外にあるその様なブラックホールを検出するためにヨーロッパでは LOFAR といふ超低周波電波望遠鏡のネットワークで観測が進んでゐる。既に 25000 個のブラックホールが見つかってゐるといふ。今日のブログは、「あっと驚く科学の数字」(ブルーバックス)と Ny Teknik (2021-02-24 11:19 av John Edgren) の記事を見て書いた。

f:id:sveski:20210225064836j:plain

春一番」に相当するスウェーデン語は知らないが、けふはそれを感じた。