「人新世」といふ地質時代

2023-07-12 (水)(令和5年癸卯)<旧暦 5 月 25 日>(大安 辛未 二黒土星) Herman Hermine   第 28 週 第 27182 日

 

「人新世」は(じんしんせい)と読んでも(ひとしんせい)と読んでも良いらしいが、今日の新聞では、それが新たな地質時代とされると出てゐた。高校の地学の時間に「アンモナイト中生代」みたいに覚えた記憶があるが、地質にはK-T境界といって、中生代白亜紀新生代第三紀の間に大きな境界がある。およそ6600万年前のことで、この時期に、地上の動植物が大量に死滅したとされてゐる。またこの頃から大陸移動が始まる。これでも随分昔の話だと思ふが、地球の誕生は46億年前とされてゐるから、割と最近の話である。人間が登場して文明を築き始めるのはせいぜいで1万年ほど前かなと思ふ。その頃から大気の温度が安定して地球は住みやすい星になった。現代は新生代第四紀完新世と呼ばれてゐるが、そこに人新世といふ新しい時代区分が加はることになる。1950年代以降に人類活動が地球に大きな影響を及ぼすようになって、この呼び方が提案されたといふ。地球はもはや悠久の時を刻む星ではない様である。

前半分が白、後ろ半分が黒 といふ変はったウサギを見た