ウクライナ侵攻開始から2年

2024-02-24 (土)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 15 日>(先負 戊午 一白水星)満月 Mattias Mats    第 8 週 第 27409 日

 

ロシア軍のウクライナ侵攻開始から2年が過ぎた。ロシアには、自国の歴史や文化を大切にしながらも、近隣諸国と仲良くやっていきたいと願ふ良識ある人も多いと思ふ。それなのに頑なな指導者の悪政のために、ロシアの良いところは世界中の人たちからどんどん忘れ去られてしまふ。非人間的な略奪や粛清はスターリン以来のロシアの伝統かもしれないが、こんな戦争を続けても、世界の人々に恨みと憎しみを残す以外に何も残らないのではないか。プーチン大統領はすみやかに戦争をやめる勇気を持って欲しい。戦争はいったん始まるとなかなかやめられないものだ。1945年、いつまでも抵抗をやめない日本に対し、アメリカは広島と長崎に原爆を落とし、戦争は終結した。戦後アメリカは自分たちを正当化するために「原爆投下は必要であった」と若い人を教育した。実際昔のアメリカ人の中には「日本は、原爆を落としてもらったから軍部が崩壊して民主的になれた。だから、君たちは原爆を落としてもらったことに感謝してゐるのではないかい」といふ途方も無い誤解をする人があったといふ。その一方で、原爆投下の愚劣さを恥じるアメリカ人も多かったと思ふ。今は原爆の恐ろしさが人々の意識から薄らいでゐる。被爆といふ凄惨な体験をした日本が、ウクライナ戦争の早期終結のために、もっと積極的に働きかけることはできないのだらうか。

町の広場で