Fettisdagen

2024-02-13 (火)(令和6年甲辰)<旧暦 1 月 4 日>(仏滅 丁未 八白土星) Fettisdagen Agne Ove    第 7 週 第 27398 日

 

今日は Fettisdagen と言って、教会の暦でその様に呼ばれる。復活祭の47日前と決まってゐる。イエス・キリストは金曜日に十字架にかかり、三日目の日曜日に復活されたので、その47日前といへば必ず火曜日になる。日本語では「ざんげの火曜日」といふらしい。Fettisdagen のことを日本語ではパンケーキ・デイとネット上には書いてあったがなんだか違和感がある。Fett は脂肪で、この日の後にくる40日間の断食の期間(四旬節)を前に、脂肪分の多い食べ物をこの日のうちに食べておくことが中世からの風習であった。それで、今でも毎年この日は Semla といふお菓子を食べる。Semla にはもともと「上質の小麦粉」といふ意味があるとか。一般には早春の季節のお菓子だが、本来は今日だけがこのお菓子を食べて良い日とされてゐた。それで同居人と僕も、この由緒ある日に近くのスーパーに行ってこのお菓子を買ってきて食べた。バリエーションはいくつかあるが、僕はクリームの中にアーモンドがたくさんまぶしてあるのが好きだ。買ふ時によく表示を吟味しなかったせいか、今日のはアーモンドの味を感じなかった。ちょっと残念。もう一回、今度はケーキ屋さんへ行って買ってみようかな。暦の話に戻るが、翌日の水曜日は四旬節の初日で Askonsdagen「灰の水曜日」と呼ばれ、教会などではミサが行はれる様である。いづれにしても、 お店に並ぶ Semlor を見たり、Fettisdagen と聞くと、春がもうすぐそこに来てゐる感じがする。僕の歳時記では Semlor は春の季語である。

Semla は春の季語である