台所周り

2023-06-19 (月)(令和5年癸卯)<旧暦 5 月 2 日>(赤口 戊申 三碧木星) Germund Görel   第 25 週 第 27159 日

 

お国が変はると台所も変はる。台所などどの国でも同じ様なものではないかと思ふのだが、それでも使ってみると微妙に違ふ。一言で結論を言ってしまへば、僕は日本の台所の方が好きだ。まづ流し台。日本の流し台の排水口にはフィルターネットが付いてゐて、残飯の中のネギの細ぎれの様な小さなものまでそこに掬ひ取ってもらへる。フィルターネットは、僕の場合、数日で取り替へて捨てる。ところがスウェーデンの流し台の排水口は割とめの粗い排水栓があるばかりで、細かい残飯は流れていき、排水管は詰まりやすくなるのではないかと思ふ。いつもそれが気になる。お店に行ってもフィルターネットなどは売ってないし、そもそも排水口の構造がフィルターネットを取り付けられる様にできてゐない。また、皿を洗ふのにスウェーデンでは、食洗機の利用が一般かもしれないが、手で洗ふ時はブラシを使ふ。日本では表面にネットを張ったスポンジを使ふ。あのスポンジは少量の洗剤でたくさんの食器を洗ふことができる。食器をしっかり洗ってゐるといふ手応へが感じられるし、食器の材質により擦り方を手加減できる。先日日本に行った時にこのことを改めて実感して、その良さを見直し、荷物の中にスポンジをひとつ放り込んで持って来た。スウェーデンに帰って今日もそれを使ってみたが、なかなか感じが良い。スウェーデンにもスポンジに似たものはあるが、あの表面にネットを張ったスポンジは売ってない。日本の製品は細かいところに工夫が施されてゐると思ふ。

帰ってみると散歩道も緑が深い。