受難の五輪

2021-07-29 (木)(令和3年辛丑)<旧暦 6 月 20 日> (先勝 戊寅 四緑木星) Olof    第 30 週 第 26465 日

 

東京ではオリンピックが開かれてゐるものの、開会式以降、感染拡大が急速に進んで、首都圏3県をはじめとして緊急事態宣言が出されるようである。心配なことである。世界に目を向けると、ドイツやベルギーや中国で大規模な洪水被害が出た。その他の国々でも局所的な水害のニュースを聞く。僕の住むスウェーデンでも、隣町 Trosa で水害の被害が出た。たまたま今年は同じことが重なったといふより、これからの時代は各地で洪水が頻繁に起きることの先触れのような気がする。一方で、山火事のニュースも聞く。シベリアなどでも随分広範囲に山火事が起きてゐるようである。中国の敦煌では高さ100メートルを超える砂嵐があったとか。ほとんどの建物はスッポリ砂に飲み込まれてしまふ。地球のあちこちに洪水あり、山火事あり、砂嵐あり、感染症の流行あり。そんな中でも銀行や大企業は大きな利益を出して経済は盛んな様子を呈してゐる。貧富の差はますます大きくなるかもしれない。一方で平和の祭典のオリンピックが行はれる最中に世の中がこのようであるのはなんとも苦しい。それはきっと自分の生き方が悪いからさうなるのだと思ふ。この世の中で起きることは、全て網膜のスクリーンを通して、自分の内面に起きることである。自分が選択を間違へると世の中はますます悪い方へ行ってしまふ。

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バス通りをまたぐ歩道橋から