ブラック在宅

2021-05-19 (水)(令和3年辛丑)<旧暦 4 月 8 日> (大安 丁卯 七赤金星) Maj Majken    第 20 週 第 26394 日

 

日本経済新聞の電子版で「ブラック在宅 どう回避」といふ記事を見た。僕がまだ仕事をしてゐた頃を思ひ出した。その頃もメールはよく使ったが、時差の関係などで相手が休んでゐるに違ひない時間帯に発信せざるを得ないことがよくあった。週末に出すメールには、「このメールは月曜日になってから読んでくれて良いです」と最初に書いたりした。相手が仕事を始める時刻に合はせてメールを出すのはこちらの負担が大きすぎるのだ。メールを出す方は自分の都合の時間に出せば良いが、受ける方は、時間外であれば翌日の勤務開始時間までは読まなくても良いといふことが一般常識であるような社会にすべきと思ふ。メールは仕事を頼むものには便利な道具だが、仕事を受けるものには辛い道具である。メールを読んでしまったばかりに、本来その日に予定してあった作業ができず、メールの対応に一日を費やしてしまふこともしょっちゅうであった。日本では「敵は目前に迫ってゐるのだ。ここで悠長なことをしてゐては負けてしまふ」といふ感じで仕事をさせられることが多い。そのような状況に至らせないことが管理といふものだと思ふのだが、現実にはいつも逼迫してゐた。どんなに逼迫しても決して従業員に残業を強いたりしないといふ、ある意味での厳しさが、これからは重要になるのだと思ふ。

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我が家のイチョウとモミジにも若葉が。